ドキュメンタリー「誰がボレロを盗んだか」 Who has Stolen the Bolero by MauriceRavel (18eme District)

ドキュメンタリー

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生涯独身を貫いたラヴェル。『ボレロ』の世界的人気ゆえ、ドル箱と化した彼の著作権の相続を巡って繰り広げられた、金欲渦巻くバトルを追うドキュメンタリー。  ラヴェルのバレエ音楽『ボレロ』は、今や世界のどこかで15分に一度の頻度で演奏されている“超”人気曲。フランス国内では2016年5月1日に著作権が消滅し、PD(パブリック・ドメイン)となりました。  ところで、独身で子供がいなかったラヴェルの死後、このヒット曲が生み続けた莫大な著作権料は、どこへ流れていたのでしょうか?  番組のテーマは、ラヴェルの死後に長期にわたり繰り広げられた、著作権の相続を巡る熾烈なバトル。原題「誰がラヴェルの『ボレロ』を盗んだか?Who has stolen the Bolero by Maurice Ravel ?」が暗示する通り、ドキュメンタリーでありながら、まるでサスペンス映画のように、この相続争いを時系列で追っていきます。  『ボレロ』は、1928年に初演されたラヴェル晩年の作品。本作は瞬く間に大成功を収めましたが、彼は4年後に遭った交通事故のせいで神経を侵され、1937年に死去します。  『ボレロ』の世界的人気ゆえにドル箱と化したラヴェルの著作権。しかし彼は、おそらく晩年に神経を病んだがゆえに、遺言を残さず他界していました。その後、唯一の相続人だった弟エドゥアールと、ラヴェルの楽譜を扱った出版社のルネ・ドマンジュの“喧嘩”が、法の下で勃発。後に新たな“登場人物”たちが次々に加わり、金欲渦巻く大バトルに発展していきました。エドゥアールが相続人に指名した住み込みマッサージ師ジャンヌ・タヴェルヌに、その夫で次なる相続人となったアレクサンドル・タヴェルヌ、相続権を主張したラヴェルの従甥、さらにアレクサンドル側について巨万の富を築いた男たちなど…。  番組は、ラヴェル自身の映像、当時の写真・新聞記事、彼の直弟子マニュエル・ロザンタールの証言映像に加え、弁護士・議員・音楽批評家など多分野の専門家たちの解説を交えた充実の構成。さらに、ベニー・グッドマンのビッグ・バンド版、フォックス・トロット版、フランク・ザッパのジャズ=レゲエ版、DJリミックス版、ルース・ページのバレエ版、メキシカン・ポルカ版といった古今東西の夥しい数の『ボレロ』のアレンジは、この楽曲の芸術的な影響力の大きさを実感させてくれます。 [出演]マニュエル・ロザンタール(作曲家, ラヴェルの直弟子)アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアニスト)クロード・ルルーシュ(映画監督)フロランス・モト(音楽批評家)マニュエル・コルネジョ(フランス「ラヴェル友の会」会長)アンドレ・マルフェイ(ラヴェル・アカデミー副代表)ジャック・ラング(政治家)アラン・リシャール(政治家)エマニュエル・ピエラ(弁護士)アンドレ・シュミット(弁護士) 他[監督]ファビアン・コー=ラール[制作]2016年 ■字幕/約54分

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