その初演がベートーヴェンにとってウィーン・デビューとなったピアノ協奏曲第2番。ブッフビンダーがウィーン・フィルを弾き振りし、ムジークフェラインに響きわたる極上のアンサンブルが素晴らしい。
ウィーンで絶大な人気を誇る最も旬なピアニスト、ルドルフ・ブッフビンダーがウィーン・フィルを弾き振りして話題を呼んだベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲映像より第2番。
ベートーヴェンにとって最初に作曲されたピアノ協奏曲で、その初演はベートーヴェンのウィーン・デビューとなりました。曲の規模や楽器編成は第1番よりも小さく、ハイドンやモーツァルトの影響も色濃く残っています。
ベートーヴェンはブッフビンダーが長年、原典版研究に取り組んできた特別な作曲家で、演奏のところどころに研究の集大成ともいえる深い解釈がうかがえます。
その誠実な人柄を表すような温かみのあるピアノと、ウィーン・フィルのまろやかな音色がぴたりと一致した見事なコンビネーションは絶妙。美しく融け合ったハーモニーが極上の音響を誇るムジークフェラインで天上の音楽さながらに響き渡ります。
[演目]ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19[ピアノ&指揮]ルドルフ・ブッフビンダー[演奏]ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団[収録]2011年5月5日~8日ムジークフェラインザール(ウィーン)[映像監督]カリーナ・フィビッヒ
■約33分
(c)ORF/Ali Schafler