ハリウッド in ウィーン 2018  Hollywood in Vienna - The World of Hans Zimmer

配信終了:2021年02月03日 23:59

コンサート

  • 1時間40分
  • 2018
  • -

現在のハリウッドを代表する映画音楽作曲家ハンス・ジマーを迎えて、
壮大で幻想的なサウンドがウィーン・コンツェルトハウスに鳴り響く。

 
 
 ハンス・ジマーは1957年フランクフルト生まれ。ドイツ風の名前はハンス・フローリアン・ツィマーです。1980年代にイギリスの映画音楽作曲家スタンリー・マイヤーズに師事して映画と関わり出し、1980年代後半から活動の拠点をアメリカに移して本格的に活躍を始めました。1994年の『ライオン・キング』でオスカーを受賞しています。映画音楽の前にはポップ・ミュージシャンとして活動していた時期もあり、このコンサートでも『インセプション』でギターを弾きながら登場して喝采を浴びています。
 例年はいわゆる「ガラ・コンサート」として行なわれている「ハリウッド・イン・ウィーン」ですが、この年は1曲目の『ダークナイト』から最後の『パイレーツ・オブ・カリビアン』までが、全体でひとつのショーのように構成されています。演奏される各曲も、ただ映画のサウンドトラックを並べただけではなく、オーケストラを意識したシンフォニックな編曲によって新たな音楽作品として生まれ変わっているのが印象的。たとえば、ソプラノ独唱と合唱を中心とする、約20分にもわたる大作として仕上げられた『ダ・ヴィンチ・コード』組曲の存在感は圧倒的です。
 また照明もロック・コンサートのように作り込まれており、明るく照らし出されることがないので、一見しただけでは、ここが楽友協会と並ぶウィーンのクラシックの殿堂コンツェルトハウスであるとは気がつかないほどです。
 「ハリウッド・イン・ウィーン」は、ウィーン市が主宰する「マックス・スタイナー賞」の受賞者コンサートを兼ねて行なわれているコンサートで、この年の受賞者がジマーでした。『風と共に去りぬ』(1939)や『カサブランカ』(1942)などの音楽で知られるマックス・スタイナー(1888~1971)はウィーン出身の作曲家。しかも名付け親はリヒャルト・シュトラウスで、ピアノをブラームスに個人レッスン、ウィーン楽友協会音楽院(ウィーン国立音楽大学)ではマーラーの教えも受けたという音楽エリートです。
 なお、スタイナーの15年後に、ナチを逃れてアメリカに亡命したアルノルト・シェーンベルクもウィーンの音楽家。彼はロサンジェルスで、アルフレッド・ニューマンやレナード・ローゼンマンといった、のちに映画音楽で活躍する作曲家たちを教えています。じつはハリウッドとウィーンは音楽でつながっているのです(ちなみに、『エデンの東』を作曲したローゼンマンは、ジェームズ・ディーンに大学で音楽を教えていたことがあるので、ジェームズ・ディーンはシェーンベルクの孫弟子であると見ることもできます)。
 そんな歴史も顧みつつ、現代のハリウッドを代表するハンス・ジマーの壮大で幻想的なサウンドが、音楽の都に鳴り響くさまをたっぷりとお楽しみください。

[演目]ハンス・ジマー:映画『ダークナイト』/映画『ミッション:インポシブル2』/映画『ラッシュ』/映画『カンフー・パンダ』/映画『ダ・ヴィンチ・コード』/映画『シャーロック・ホームズ』(アレクセイ・イグデスマン共作)/映画『ホリデイ』/映画『ハンニバル』/映画『ライオン・キング』(リーボ M/エルトン・ジョン共作)/
映画『グラディエーター』/映画『インセプション』/映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』
[指揮]マルティン・ゲルナー[演奏]ウィーン放送交響楽団、ハンス・ジマー(ギター)ペドロ・エウスターチェ(リード)ルザンダ・パンフィリ(ヴァイオリン)マリー・スペーマン(チェロ&ヴォーカル)アミール・ジョン・ ハダッド(ギター)エリアーネ・コッレア(ピアノ)ルーシー・ランディモア(パーカッション)ルイス・リベイロ(パーカッション)ホアン・ガルシア・エッレーロス(ベース)アレクサンドラ・シュクラー(パーカッション)アレクセイ・イグデスマン(ヴァイオリン)フランティシェク・ヤーノシュカ(ピアノ)アンナ・バウリナ(ツィンバロム)リサ・ジェラルド(ヴォーカル)ヴァレンティナ・ナフォルニツァ(ソプラノ)モニカ・バルヴァイン(ヴォーカル)カレン・ルビオ・ルーゴ(ダンス)ノイエ・ヴィーナー・シュティンメ(コーラス)Insingizi & Friends(コーラス)
[収録]2018年コンツェルトハウス(ウィーン) [映像監督]ペーター・ラビンガー
■約1時間38分

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