バイロイト音楽祭1983『トリスタンとイゾルデ』 Tristan und Isolde (1983 Bayreuth)

配信開始:2020年04月12日 06:00

オペラ

  • 4時間8分
  • 1983
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バイロイト音楽祭における『トリスタンとイゾルデ』上演史上、今なお語り継がれる名プロダクション。第3幕全てがトリスタンの幻覚であったという衝撃のラストが賛否両論を巻き起こした、フランスの鬼才ジャン=ピエール・ポネルによる伝説の演出です。 ワーグナー自身の台本によって主人公2人の内面の世界が描かれる『トリスタンとイゾルデ』は、半音階和声(古典的機能和声の崩壊につながった「トリスタン和声」)や無限旋律(一つの旋律が終わらないうちに新しい旋律が一つの線で繋がる)など、まさに20世紀現代音楽の扉を開いた画期的作品として知られています。クラシック音楽は「トリスタン以前」「トリスタン以後」と呼ばれるくらい、この作品の影響力はあまりにも絶大でした。 この番組は、ワーグナー没後100年の1983年10月、このプロダクションの初演(1981年)メンバーによるパフォーマンスをバイロイト祝祭劇場で撮影したもの。およそ4時間にわたって持続するライブパフォーマンスのような緊張感と、当時40歳のダニエル・バレンボイムの抒情的で崇高、繊細な音楽作りに最後まで画面から目が離せません。なお、ポネルは映像化にあたり、演出の意図をより理解してもらうために、ラストを映像的表現に変えています。 トリスタンは、20世紀を代表するワーグナー歌手、ルネ・コロ(当時45歳)。イゾルデはイゾルデ歌いとして知られたソプラノ、ヨハンナ・マイアー。彼らが歌う第2幕「愛の二重唱」の比類のない美しさ、そしてラストの名唱は感動的です。 そして何よりも、その視覚的な舞台映像の美しさと、ワーグナーの官能的な音楽に寄り添ったリアルな展開が必見。ポネルの天才的な演出がよくわかる番組です。 [ストーリー] 騎士トリスタンは、叔父マルケ王の妃となるアイルランド王女イゾルデを迎えに行く。彼女は自分の婚約者を殺したトリスタンに復讐しようと毒薬を飲ませ、自らも杯をあおるが、侍女ブランゲーネが用意したのは愛の媚薬であった。恋に落ちた二人はマルケ王の城中で逢引を重ねるが見つかり、トリスタンは友人メロートの刃に傷つく。瀕死のトリスタンは従者クルヴェナールとともにイゾルデがやってくるのを待つのだが…。 [出演]ルネ・コロ(トリスタン/テノール)ヨハンナ・マイアー(イゾルデ/ソプラノ)ヘルマン・ベヒト(クルヴェナール/バリトン)ハンナ・シュヴァルツ(ブランゲーネ/メゾ・ソプラノ)マッティ・サルミネン(マルケ王/バス)ロベルト・シュンク(メロート&若い水夫の声/テノール)ヘルムート・バンプフ(牧童/テノール)マルティン・エーゲル(舵手/バリトン) [演目]リヒャルト・ワーグナー:3幕の楽劇『トリスタンとイゾルデ』[台本]リヒャルト・ワーグナー[演出・装置・衣裳・照明・映像監督]ジャン=ピエール・ポネル[指揮]ダニエル・バレンボイム[演奏]バイロイト祝祭劇場管弦楽団及び同合唱団[合唱指揮]ノルベルト・バラッチュ[収録]1983年10月バイロイト祝祭劇場(バイロイト)[映像監督]ブライアン・ラージ ■字幕/全3幕:約4時間8分

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