ウィーン国立歌劇場2019『トスカ』 TOSCA FROM VIENNA STATE OPERA WITH BECZALA

配信開始:2020年04月29日 06:00

オペラ

  • 2時間30分
  • 2019
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なんと600回以上も繰り返し上演され続けるウィーン国立歌劇場を代表する人気プロダクション。奇をてらわないオーソドックスな演出とスター歌手を心ゆくまで堪能。 ウィーン国立歌劇場は、毎年9月初めから6月末までのシーズンの間に、オペラだけでも50~60演目の作品が200数十回上演もされる、まさにオペラの殿堂です。毎シーズン、5~6本の新演出プロダクションが制作されると、同じ作品の古いプロダクションは廃棄され、劇場のレパートリーは入れ替わってゆきます。そんな新陳代謝のなかで、2019年6月に、なんと通算612回目の上演を迎えたのが、マルガレーテ・ヴァルマン演出によるプッチーニ『トスカ』のプロダクションです。 この演出が最初に上演されたのは、今から60年以上前、ヘルベルト・フォン・カラヤンが芸術監督だった時代の1958年4月3日です。第二次世界大戦末期の空襲で崩落したウィーン国立歌劇場が1955年に再開してまだ3年目のこと。トスカにレナータ・テバルディ、カヴァラドッシにジュゼッペ・ザンピエーリ、スカルピアにティト・ゴッビというキャストでの上演でした。 ウィーン国立歌劇場の現役プロダクションのなかで、この『トスカ』の612回という上演回数は堂々の第1位。これに続くのは、プッチーニ『ラ・ボエーム』(フランコ・ゼッフィレッリ演出/1963年制作)の437回、ロッシーニ『セビリャの理髪師』(ギュンター・レンネルト演出/1966年制作)の430回、プッチーニ『蝶々夫人』(ヨーゼフ・ギーレン演出/1957年制作)の388回、R.シュトラウス『ばらの騎士』(オットー・シェンク演出/1968年制作)の384回ですから(2019年6月現在)、500回を超えているのは『トスカ』だけ。他を大きく引き離して繰り返し上演されている、ウィーン国立劇場を代表する大定番であることがわかります。 ドイツの女性演出家マルガレーテ・ヴァルマン(1901または1904~1992)はバレエ出身で、ウィーンやミラノで振付家、バレエ監督として活動したのち、1950年代からはオペラ演出を本業とするようになりました。ウィーン国立歌劇場では『トスカ』のほか、プーランク『カルメル会修道女の対話』(1959年制作)、ヴェルディ『運命の力』(1960年制作)、『ドン・カルロ』(1962年制作)、ピッツェッティ『大聖堂の殺人』(1960年制作)、プッチーニ『トゥーランドット』(1961年制作)を手がけています。この『トスカ』の古典的な写実的舞台装置は実に安心感があり、台本のト書きにおおむね忠実な演出も併せて、プッチーニの音楽に心ゆくまで集中できるプロダクション。飛び抜けて人気があるのもうなずけます。  この番組は、2019年6月23日公演。主役トスカを歌うのはアルメニア出身のソプラノ、カリーネ・ババジャニアン。カヴァラドッシを歌うピョートル・ベチャワはポーランドのリリック・テノール。スカルピアにはスペインのベテラン・バリトン、カルロス・アルバレスが起用されています。オペラ指揮者として活躍するマルコ・アルミリアートは、ウィーン国立歌劇場でもすでに20年以上のキャリアを誇るベテラン。充実のキャストが繰り広げる、歴史ある栄光の舞台です。 [出演]カリーネ・ババジャニアン(フローリア・トスカ/ソプラノ)ピョートル・ベチャワ(マリオ・カヴァラドッシ/テノール)カルロス・アルバレス(スカルピア男爵/バリトン)ソリン・コリバン(チェーザレ・アンジェロッティ/バス)アレクサンドル・モイシウク(堂守/バス)ヴォルフラム・イゴール・デルントル(スポレッタ/テノール)ハンス・ペーター・カンメラー(シャルローネ/バス・バリトン)アイク・マルティロシアン(看守/バス)マリアム・タホン(牧童/オペラ学校の生徒) [演目]ジャコモ・プッチーニ:3幕のメロドランマ『トスカ』[台本]ジュゼッペ・ジャコーザ&ルイージ・イッリカ[原作]ヴィクトリヤン・サルドゥーの戯曲『トスカ』[演出]マルガレーテ・ヴァルマン[装置&衣裳]ニコラ・ブノワ[指揮]マルコ・アルミリアート[演奏]ウィーン国立歌劇場管弦楽団及び同合唱団、同舞台オーケストラ、ウィーン国立歌劇場オペラ学校の生徒たち[合唱指揮]マルティン・シェベスタ[収録]2019年6月23日ウィーン国立歌劇場 ■字幕/全3幕:2時間30分(番組枠)

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