ウィーン国立バレエ2016『ドン・キホーテ』 Don Quixote

配信終了:2020年06月24日 23:59

バレエ

  • 2時間4分
  • 2016
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スペインの情緒とクラシック・バレエの幻想世界が巧みに織り交ぜられた、愉快な傑作。難易度の高いヌレエフ版を、マニュエル・ルグリ率いるウィーンの名門が再演。 躍動的で鮮やかなスパニッシュ・ダンスと、幻想的で優美なロシアン・バレエが手を結んだ人気演目『ドン・キホーテ』。天才振付師マリウス・プティパが1869年にモスクワで発表したこの傑作は、プティパ自身による改訂を経て、今日まで数多のバレエ・ファンを虜にしてきました。 番組は、ルドルフ・ヌレエフが1966年にウィーン国立バレエ団のために振り付けた「ヌレエフ版」を、原作者ミゲル・デ・セルバンテスの没後400年(2016年)の節目に再演した公演。上演を束ねたのは、ヌレエフ率いるパリ・オペラ座で長年エトワールを務め、2010年からウィーン国立バレエ団の芸術監督の地位にあるマニュエル・ルグリです。 ダンサーに高度な技術を要求する「ヌレエフ版」の何よりの魅力は、主役二人の見せ場の数々。マリア・ヤコヴレワ(キトリ)は、第1幕冒頭では天真爛漫に跳ね、同幕後半のバジルとのアダージョでは流麗に愛を表現するなど、細やかな演じ分けが秀逸。カスタネットや扇を手にして踊るソロでは、高い身体能力で会場を沸かせています。超絶技巧を難なくこなすデニス・チェリェヴィチコ(バジル)は、全編で安定感のあるしなやかな踊りを披露。フィナーレを飾る、二人の爽やかなグラン・パ・ド・ドゥは、最大の見どころでしょう。 上演直前にウィーン国立バレエ団の最高位に昇格した橋本清香(アモール)は、確かなテクニックと気品で面目躍如。共に踊るオルガ・エシナ(森の女王)の妙技も必見です。卓越した演技力が光る群舞は、随所で大いに存在感を発揮。各場面の魅力を的確に伝える舞台美術・衣裳は、ヌレエフやケネス・マクミランとの密なコラボレーションで知られるニコラス・ジョージアディスによるもの。ダンサーの動きに巧みに寄り添うケヴィン・ローズの指揮、そして何と言ってもウィーン・フィルの母体であるウィーン国立歌劇場管弦楽団の演奏が物語を盛り上げます。 [ストーリー]舞台はスペイン。ラ・マンチャの田舎貴族ドン・キホーテは中世の騎士物語に心酔。自らを勇敢な騎士と信じ込み、サンチョ・パンサを従えて諸国遍歴の旅に出る。バルセロナに到着した彼らは、宿屋の娘キトリとその恋人バジルに出会う。二人の男女は、結婚を許してくれないキトリの父ロレンツォに反発し、ロマの野営地へ駆け落ちする。二人に追いついたドン・キホーテは、水車を巨人と勘違いし突撃。気を失って、ドゥルシネア姫、森の女王、アモール(キューピッド)、森の精霊たちが踊る夢を見る。キトリとバジルは居酒屋へ逃走。二人を探しにやって来たロレンツォの前でバジルは狂言自殺を図る。瀕死のバジルに同情したロレンツォが二人の結婚を認めると、バジルは飛び起きて大喜び。キトリとバジルは盛大な結婚式を挙げる。 [音楽]ルートヴィヒ・アロイジウス・ミンクス[台本]マリウス・プティパ[原作]ミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラの小説『ドン・キホーテ』[振付&演出]ルドルフ・ヌレエフ[芸術監督]マニュエル・ルグリ[装置&衣裳]ニコラス・ジョージアディス[照明]マルク・アンロシュト[管弦楽編曲]ジョン・ランチベリー[指揮]ケヴィン・ローズ[演奏]ウィーン国立歌劇場管弦楽団 [出演]マリア・ヤコヴレワ(キトリ&ドゥルシネア姫)デニス・チェリェヴィチコ(バジル)カミル・パヴェルカ(ドン・キホーテ)クリストフ・ヴェンツェル(サンチョ・パンサ)ガボール・オベレッガー(ロレンツォ)アンドレイ・カイダノフスキー(ガマーシュ)ケテヴァン・パパヴァ(街の踊り子)ロマン・ラツィック(エスパーダ)オルガ・エシナ(森の女王)橋本清香(アモール)ニーナ・トノーリ, アリス・フィレンツェ(キトリの友人)ミハイル・ソスノフスキー、レベッカ・ホーナー、エリカ・コヴァーチョヴァー(ロマたち)イーゴリ・ミロス、ベアータ・ヴィードナー(年老いたロマ)ガラ・ジョヴァノヴィッチ、ラウラ・ニストル、オクサナ・キヤネンコ(3人の森の精霊(ドリアード)たち)ナターシャ・マイヤー(花嫁の付き添い)ウィーン国立バレエ団、ウィーン国立バレエ学校の生徒たち [収録]2016年5月28日&31日ウィーン国立歌劇場[映像監督]ミヒャエル・ベイヤー ■プロローグ&全3幕:約2時間4分

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