オットー・クレンペラー「ラスト・コンサート」 Otto Klempere The Last Concert

配信終了:2021年02月09日 23:59

ドキュメンタリー

  • 1時間15分
  • 2015
  • -

 20世紀の巨匠クレンペラーの最後のコンサート。そのリハーサルと本番の映像を中心に、そのキャリアと音楽作り、そして人間性を振り返る。

 1971年9月26日、ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホール。20世紀の巨匠と呼ばれる指揮者のひとり、オットー・クレンペラー(1885-1973)の最後のコンサートが行われました。そのリハーサル風景と本番の映像を中心に構成されたドキュメンタリー番組です。クレンペラーが初めてリハーサルと録音セッションの撮影を許可し、貴重な映像が残されました。元は1973年の番組ですが、今回は2015年に改めて構成されたバージョンをお届けします。
 クレンペラー自身のルーツを振り返る映像では、貴重な写真や音源、クレンペラー自身の声も入り、資料的価値も充実。ウィーンでの『エグモント』序曲のリハーサルで、弦に無理なボウイングを指示して無視されて怒るシーンなど、思わずニヤリとする場面も。当時を知る関係者や演奏者のインタビューも興味深いものです(後にフィルハーモニア管のポストを務めたウラディーミル・アシュケナージも登場)。何より圧巻なのは、やはりクレンペラーの最後の厳しいリハーサル風景でしょう。
 オーケストラは、クレンペラー最後の手兵となったニュー・フィルハーモニア管(現フィルハーモニア管)で、メイン曲はブラームスの交響曲第3番。数日にわたるリハーサルでは、クレンペラーは厳しい表情のまま、短い言葉で指示するだけ。楽員の緊張感も大きく、マエストロの一挙手一投足まで反応しています。また、クレンペラーの指示による細かい変更や表情付けの書かれたスコアを表示しながら、該当箇所の場面を流してくれるのは貴重。番組最後は、ブラームスの第1楽章をノーカットで。クレンペラーならではの遅いテンポによる重厚な演奏で、凄まじいまでの気魄あふれる姿と共に、重い感銘を受ける時間になることでしょう。


[演目]ヨハネス・ブラームス:交響曲第3番ヘ長調Op.90より 他
[出演]オットー・クレンペラー(指揮)ディヴィッド・ウィルトン(元フィルハーモニア管マネージングディレクター)ロッテ・クレンペラー(クレンペラーの娘)ウラディーミル・アシュケナージ(指揮)アンソニー・ボーモント(音楽学者)他
[演奏]オットー・クレンペラー(指揮)フィルハーモニア管弦楽団

[制作]2015年
[映像監督]フィロ・ブレフスタイン

■字幕/約1時間12分

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