ボローニャ歌劇場2017『カヴァレリア・ルスティカーナ』 Teatro Comunale Bologna CAVALLERIA RUSTICANA

配信開始:2020年10月07日 06:00

オペラ

  • 1時間20分
  • 2002
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シチリア島を舞台に、三角関係のもつれから裏切られた女の嫉妬が招く殺人。実在の事件を基に作曲したマスカーニの出世作。指揮はミケーレ・マリオッティ。 1763年に開場したボローニャ市立劇場は、ヴェルディ『ドン・カルロ』のイタリア初演、20世紀にはトスカニーニに率いられて『ローエングリン』『タンホイザー』『さまよえるオランダ人』『トリスタンとイゾルデ』などのワーグナー作品をイタリア初演した歴史を持つ劇場です。 この番組は、2017年同劇場で上演された、プーランクの『人間の声』とマスカーニの『カヴァレリア・ルスティカーナ』のダブルビル(2本立て)より『カヴァレリア・ルスティカーナ』。珍しい組み合わせですが、傷心の女という共通項はありそうです。“一粒で2度おいしい”上演です、テレビではひとつひとつの作品を、演者の細かな表情と併せてじっくりとお楽しみください。指揮は、2017年当時の音楽監督ミケーレ・マリオッティ。アンドレア・バッティストーニ、ダニエーレ・ルスティオーニとともにイタリア若手指揮者の「三羽がらす」として人気を集める俊英です。 1890年に初演された『カヴァレリア・ルスティカーナ』はダブルビル演目としてはおなじみで、しばしばルッジェーロ・レオンカヴァッロの『道化師』と組み合わせて上演されます。シチリア島を舞台に、三角関係のもつれから殺人に至る悲劇。村の伊達男トゥリッドゥはかつてローラと恋仲でしたが、彼が兵隊に行っている間に、彼女は金持ちのアルフィオと結婚していました。帰ってきたトゥリッドゥは彼女を忘れるために村娘サントゥッツァを口説き、サントゥッツァも彼を愛しているのですが、アルフィオが留守がちなのをよいことに、最近トゥリッドゥとローラは密通しているのです。嫉妬したサントゥッツァはアルフィオに密告。男たちは決闘し、トゥリッドゥは殺されます。有名な美しい間奏曲はもちろん、サントゥッツァの歌う名アリア「ママも知るとおり」など、切羽詰まる情熱的な音楽が全編を彩ります。 歌手陣は超大物こそいませんが、トゥリッドゥ役のベテラン・テノール、マルコ・ベルティを中心にレベルの高いキャスティング。特にサントゥッツァ役のカルメン・トプチウの深いメゾは、嫉妬と一途な思いの間で激しく揺れる女心を劇的に表現して感動的です。 移動する階段をうまく使ったシンプルな装置による演出は、前奏曲や間奏曲などにイエスの受難劇を挿入して、このオペラが復活祭の日の出来事であることを印象付けると同時に、息子トゥリッドゥを失う母ルチアを、聖母マリアに重ねています。 [出演]マルコ・ベルティ(トゥリッドゥ/テノール)カルメン・トプチウ(サントゥッツァ/メゾ・ソプラノ)ゲジム・ミシュケタ(アルフィオ/バリトン)アナスタシア・ボルドィレヴァ(ローラ/メゾ・ソプラノ)クラウディア・マルキ(ルチア/メゾ・ソプラノ) [演目]ピエトロ・マスカーニ:1幕のメロドランマ『カヴァレリア・ルスティカーナ』[台本]ジョヴァンニ・タルジョーニ=トッツェッティ、グイード・メナッシ[原作]ジョヴァンニ・ヴェルガの同名小説とそれに基づく同人による戯曲『カヴァレリア・ルスティカーナ』[演出]エンマ・ダンテ[装置]カルミネ・マリンゴーラ[衣裳]ヴァネッサ・サンニーノ[照明]クリスティアン・ズカーロ[振付]マヌエラ・ロー・シッコ[指揮]ミケーレ・マリオッティ[演奏]ボローニャ市立劇場管弦楽団及び同合唱団[合唱指揮]アンドレア・ファイドゥッティ[収録]2017年4月ボローニャ市立劇場[映像監督]アルナルダ・カナリ ■字幕/全1幕:1時間30分(番組枠)

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