ザルツブルク音楽祭2014『フィエラブラス』 Fierrabras

配信終了:2020年11月02日 23:59

オペラ

  • 2時間45分
  • 2002
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「歌曲王」として音楽史上燦然と輝くシューベルト(1797~1828)は、実はオペラも9曲書いており、その内4曲が完成しています。1823年作曲の『フィエラブラス』は完成オペラとしては最後の作品。全曲初演は作曲者の死後の1897年。殆ど忘れられたオペラでしたが、1988年アバド指揮のウィーン全曲上演以来、近年では再評価の気運が高まっています。 物語は、西暦800年前後のフランク王国とスペインのイスラム教徒ムーア人との宗教戦争を背景に、フランク王国カール大帝の娘エンマと宮廷騎士エギンハルト、ムーア人君主ボーラントの娘フロリンダとフランク王国の英雄ローラントの2組の愛、そしてエンマへの片想いと祖国愛に葛藤するムーア人君主の王子フィエラブラスという男女5人の愛と友情が描かれます。 この番組はザルツブルク音楽祭2014年公演。同音楽祭史上初の『フィエラブラス』上演をウィーン・フィルが演奏し、新日本フィルハーモニー交響楽団で活躍したインゴ・メッツマッハーが指揮、ペーター・シュタインの正統的演出が話題を呼びました。 オペラ自体の台本が弱いのは否めませんが、歌曲を連想させるシューベルトらしいメロディを歌う歌手たちに心揺さぶられるはず。エンマ役ユリア・クライターはアーノンクールのオペラやコンサートでおなじみのソプラノで、その容姿と声の美しさが大絶賛。フロリンダのドロテア・レシュマン、エギンハルトのベンジャミン・ベルンハイム、ローラントのマルクス・ウェルバ、フィエラブラスのミヒャエル・シャーデ、カール大帝のゲオルク・ツェッペンフェルト、さらに印象的な合唱の数々など、出演者全員の美しい歌唱とウィーン・フィルのシューベルトサウンドは、この番組最大の見どころです。 [ストーリー]ムーア君主の王子フィエラブラスは、フランク王国カール大帝の娘エンマを愛しているが、彼女は宮廷騎士エギンハルトと愛し合っている。捕虜として現れたフィエラブラスは2人の逢引きを見逃す。エギンハルトとフランク王国の英雄ローラントはムーア君主ボーラントに和平交渉に行くが捕えられる。ボーラントの娘フロリンダはかつて恋人ローラントを助け、一方フィエラブラスはカール大帝の軍隊に加わる。ボーラントが討たれようとした時、フィエラブラスが両国の和平を双方に説得し、2組のカップルも結ばれる。 [出演]ミヒャエル・シャーデ(フィエラブラス/テノール)ユリア・クライター(エンマ/ソプラノ)ベンジャミン・ベルンハイム(エギンハルト/テノール)ドロテア・レシュマン(フロリンダ/ソプラノ)マルクス・ウェルバ(ローラント/バリトン)ゲオルク・ツェッペンフェルト(カール大帝/バス)ペーター・カールマン(君主ボーラント/バス)マリ=クロード・シャピュイ(マラゴンド/メゾ・ソプラノ)マヌエル・ヴァルサー(ブルタモンテ/バス)フランツ・グルーバー(オギエ/テノール)セシル・イルカー、ヴィルマ・マラー(2人の若い女性/ソプラノ)ヘルムート・ホルリーグル(ムーア人隊長/バリトン)ミヒャエル・ヴィルダー(騎士/バス) [演目]フランツ・ペーター・シューベルト:3幕の英雄劇/ロマン的オペラ『フィエラブラス』D.796, Op.76[台本]ヨゼフ・クーペルヴィーザー(フランスの叙事詩『フィエラブラス』、ペドロ・カルデロン・デ・ラ・バルカの戯曲『マンティブレの橋』、『エギンハルトとエンマ』伝説より) [演出]ペーター・シュタイン[装置]フェルディナント・ヴェーゲルバウアー[衣裳]アンナマリア・ハインライヒ[照明]ヨアヒム・バルト [指揮]インゴ・メッツマッハー[演奏]ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン国立歌劇場合唱団[合唱指揮]エルンスト・ラッフェルスベルガー [収録]2014年8月22日&25日ハウス・フォー・モーツァルト(ザルツブルク)「ザルツブルク音楽祭2014」 [映像監督]ペーター・シェーンホーファー ■字幕/全3幕:約2時間45分

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