チェコ・フィルのマルティヌー:交響曲第3番 MARTINU, SYMPHONY NO. 3??

配信終了:2020年12月31日 23:59

コンサート

  • 36分
  • 2018
  • -

チェコ・フィルによるマルティヌー・ツィクルスの第3番。ビエロフラーヴェク亡き後にツィクルスを担当したフルシャが、充実の傑作ですばらしい名演を実現  チェコ・フィルは2016年から首席指揮者イルジー・ビエロフラーヴェクと共に、マルティヌー交響曲全曲ツィクルスに取り組みました。ビエロフラーヴェクは2017年5月に惜しくも亡くなってしまいましたが、残りの曲が彼の愛弟子であるヤクブ・フルシャに引き継がれ、図らずもチェコの生んだ新旧名指揮者による、最高のマルティヌー全集が完成しました。会場は全て本拠地、プラハのルドルフィヌムです。  20世紀チェコを代表する作曲家のひとり、ボフスラフ・マルティヌー(1890-1959)。新古典主義的な作風で、あらゆるジャンルと楽器のために作品をのこした多作家でしたが、交響曲に取り組み始めたのは50歳を過ぎてからで、円熟の作曲技法と情熱を示す重要な作品群となりました。ナチスの台頭により1941年から祖国を離れてアメリカに移り住み、それ以降に書かれた交響曲はアメリカの指揮者やオーケストラとの関係が深いことも特徴です。  交響曲第3番は、第2番の翌年、1944年の作曲、第1番に続いてクーセヴィツキー指揮ボストン交響楽団によって初演されました。前2作と比べて、終戦前の不安な世相が反映されているのか、陰のエネルギーが強い作品です。しかも、全曲結尾ではやっと光明を見出したかのような響きの中、ドヴォルザーク「レクイエム」の暗い4音動機が引用されます。この動機は第6番など他の作品にも現れ、マルティヌーが何かを伝えたいときの重要モチーフともなっています。渋くも懐の深い内容をもつ代表的名品ですが、マルティヌーへの共感と愛情にあふれるフルシャとチェコ・フィルの演奏により、そのエモーショナルな内容が引き出され、聴く人の心をつかんで離しません。最後の「レクイエム」引用が伝えるものは何か、そのメッセージの意味に思いを馳せる30分となるでしょう。 [演目] ボフスラフ・マルティヌー:交響曲第3番H.299 [指揮]ヤクブ・フルシャ [演奏]チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 [収録]2018年3月 ルドルフィヌム(プラハ) [映像監督]ヘニング・カステン

おすすめ