サン・カルロ歌劇場2012『椿姫』 La Traviata

配信終了:2020年12月24日 23:59

オペラ

  • 2時間11分
  • 2012
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ミケーレ・マリオッティ指揮の説得力の強いノーカット版。人間の心の闇を描いた映画監督フェルザン・オズペテク演出。ヒロインはカルメン・ジャンナッタージョ。 ヴェルディ中期三大傑作(他は『リゴレット』『イル・トロヴァトーレ』)の最後を飾る『椿姫』は、男性的なオペラが多いヴェルディ作品の中では珍しいプリマドンナ・オペラで、その親しみやすい旋律と美しい音楽が、今なお世界中の観客の涙腺を刺激しています。原作はアレクサンドル・デュマ=フィスの同名戯曲で、1853年3月6日ヴェネツィア・フェニーチェ歌劇場で初演されました。 この番組は、2013年のヴェルディ生誕200年に因んで、ヨーロッパ最古の歌劇場の一つ、ナポリのサン・カルロ歌劇場の2012-13シーズン開幕を飾った『椿姫』。 見どころは、イタリアの若手指揮者ミケーレ・マリオッティの音楽作り。慣習的なカットを行わず、ヴェルディが作曲したままのノーカット版で上演することで、人間の喜びや悲しみ、絶望を描くヴェルディの音楽がより説得力を増しました。斬新なテンポ設定、オーケストラのメリハリ、歌手たちをまとめる統率力、音楽の推進力と詩情あふれる表現力!イタリア・オペラの未来を担うマリオッティの非凡な音楽的才能が全開の公演です。 演出は、イタリア系トルコ人の映画監督フェルザン・オズペテク。この公演では、第2幕でアルフレードの父ジェルモンがヴィオレッタのかつての常客であったことが発覚。その後の展開はドロドロ。一触即発の緊張感が孕んだドラマに最後まで目が離せません。西洋と東洋がミックスされた豪奢なステージは、『アビエイター』『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師『ヒューゴの不思議な発明』でアカデミー美術賞を獲得したダンテ・フェレッティ。 ヒロインのヴィオレッタには、イタリア人美人ソプラノのカルメン・ジャンナッタージョ。その淫らな表現も厭わない演技力と卓越した歌唱は、まさにヴィオレッタにぴったり。アルフレードはアルバニア人テノールのサイミール・ピルグ、ジェルモンには今ヨーロッパで一番旬のブルガリア人バリトン、ウラディーミル・ストヤノフ。 これまでの『椿姫』の中でおそらく一番、人間の心の闇が描き出された必見の番組です。 [ストーリー]19世紀のパリ。肺結核を病む高級娼婦ヴィオレッタは、地方の純粋な青年アルフレードとの真実の愛を生きるために贅沢を捨て同棲を始めるが、息子が娼婦に誘惑されたと思い込むアルフレードの父ジェルモンに別れを強要される。本当の理由を秘めてアルフレードに別れを告げるヴィオレッタ。彼女が前のパトロンの元に戻ったと誤解したアルフレードは、パーティの席で彼女を侮辱する。数ヵ月後、ヴィオレッタは死の床にあった。そこへ真実を知ったアルフレードが駆け込み非礼を詫びるが、彼女はアルフレードの腕の中で息絶える。 [出演]カルメン・ジャンナッタージョ(ヴィオレッタ/ソプラノ)サイミール・ピルグ(アルフレード/テノール)ウラディーミル・ストヤノフ(ジェルモン/バリトン)ジュゼッピーナ・ブリデッリ(フローラ/メゾ・ソプラノ)ミケーラ・アンテヌッチ(アンニーナ/メゾ・ソプラノ)フェデリコ・レプレ(ガストン/テノール)ニコロ・チェリアーニ(ドゥフォール/バリトン)アレッサンドロ・バッティアート(ドビニー/バス)ジャンルカ・ブレーダ(グランヴィル/バリトン)ジュゼッペ・ヴァレンティーノ(ジュゼッペ/テノール)セルジオ・ヴァレンティーノ(フローラの召使/バス)カルミネ・デュランテ(手紙を取り次ぐ男/バス)サン・カルロ歌劇場バレエ団 [演目]ジュゼッペ・ヴェルディ:3幕のメロドランマ『ラ・トラヴィアータ(道を踏み外した女)』[台本]フランチェスコ・マリア・ピアーヴェ[原作]アレクサンドル・デュマ・フィスの戯曲『椿の花を持つ女』[演出]フェルザン・オズペテク[装置]ダンテ・フェレッティ[衣裳]アレッサンドロ・ライ[照明]ジュゼッペ・ディ・ロリオ[振付]アレッサンドラ・パンツァヴォルタ[指揮]ミケーレ・マリオッティ[演奏]サン・カルロ歌劇場管弦楽団及び同合唱団[合唱指揮]サルヴァトーレ・カプート[収録]2012年12月5日サン・カルロ歌劇場(ナポリ)[映像監督]ティツィアーノ・マンチーニ ■字幕/全3幕:約2時間11分 

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