チェコ・フィルのマルティヌー:交響曲第5番 JAKUB HRUSA CONDUCTS MARTINU 5, KALABIS AND DVORAK, PIANO CONCERTO

配信終了:2020年12月31日 23:59

コンサート

  • 1時間48分
  • 2019
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チェコ・フィルのマルティヌー・ツィクルスの第5番を、名匠の域に入りつつあるフルシャの好演で味わう。名ピアニストのエマールが弾くドヴォルザークも貴重  チェコ・フィルは2016年から首席指揮者イルジー・ビエロフラーヴェクと共に、マルティヌー交響曲全曲ツィクルスに取り組みました。ビエロフラーヴェクは2017年5月に惜しくも亡くなってしまいましたが、残りの曲が彼の愛弟子であるヤクブ・フルシャに引き継がれ、図らずもチェコの生んだ新旧名指揮者による、最高のマルティヌー全集が完成しました。会場は全て本拠地、プラハのルドルフィヌムです。  20世紀チェコを代表する作曲家のひとり、ボフスラフ・マルティヌー(1890-1959)。新古典主義的な作風で、あらゆるジャンルと楽器のために作品をのこした多作家でしたが、交響曲に取り組み始めたのは50歳を過ぎてからで、円熟の作曲技法と情熱を示す重要な作品群となりました。ナチスの台頭により1941年から祖国を離れてアメリカに移り住み、それ以降に書かれた交響曲はアメリカの指揮者やオーケストラとの関係が深いことも特徴です。  番組は2019年1月の公演で、バンベルク交響楽団の首席指揮者に加え、フィルハーモニア管弦楽団の首席客演指揮者、さらにチェコ・フィルの首席客演指揮者のポストを得るなど、名匠の域に入ったフルシャが登壇。1曲目は20世紀チェコの作曲家カラビスの「ストラージュニツェの祭り」。1953年作、全5曲で30分弱、民族舞曲にバルトーク風な場面も現れる楽しい組曲です。続いて、ピエール=ロラン・エマールの弾くドヴォルザークのピアノ協奏曲。近現代ものの巨匠エマールのロマン派協奏曲、それもドヴォルザークとなれば稀少そのもので、注目の演目です。果たして、彼のクリアな美音とチェコ・フィルの温かな音色の相性も良く、ハイテンションかつ詩情豊かな名演になり、魅力的な名品をじっくり堪能できます。  そしてマルティヌーの交響曲第5番。1946年の作曲で、第1番から第5番まで毎年1曲ずつというハイペースで交響曲が作られたわけですが、連続して聴くと、作曲者の充実ぶりと1曲ごとに成熟していく過程が感じられます。第5番は肩の力が抜けたような抒情性と、悲劇的な力強さが入り混じる、ユニークな作品になりました。フルシャは手堅くも情熱的に構築し、力強い終結まで弛緩させることなく、本作の真価を示します。 [演目] ヴィクトル・カラビス: 組曲「ストラージュニツェの祭り」Op. 9 アントニン・ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲ト短調Op.33 ボフスラフ・マルティヌー:交響曲第5番H.310 [指揮]ヤクブ・フルシャ [演奏]チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ピエール=ロラン・エマール(ピアノ) [収録]2019年1月 ルドルフィヌム(プラハ) [映像監督]アダム・レゼク

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