ザルツブルク音楽祭2020「ベルチャ四重奏団コンサート」 SALZBURG FESTIVAL 2020: BELCEA QUARTET

配信開始:2020年12月13日 06:00

コンサート

  • 1時間50分
  • 2020
  • -

2020年に開催されたザルツブルク音楽祭にベルチャ四重奏団が登場し、ベートーヴェンのラズモフスキー第1番と第3番で世界最高峰の演奏を披露する。  2020年、世界中が新型コロナウイルスの影響を受け、多くの音楽祭が休止に追い込まれましたが、今年創立100年を迎えたザルツブルク音楽祭は、開催を実現しました。休憩なしなどの制限はありながらも、例年のように世界的な名演奏家が集まり、贅沢な演奏会が連日開催されて、その模様が早くも放送されることとなりました。  室内楽では、世界最高峰の四重奏団のひとつであるベルチャ弦楽四重奏団が登場。結成から26年目となる彼らが披露したのは、生誕250周年のベートーヴェンの名作です。彼らも演奏機会が激減していたのでしょう、このステージでは各メンバーもひときわ思いのこもった表情で臨んでいます。ベルチャならではの強い表現意欲は変わりませんが、慈しむような落ち着きも感じられ、ライヴ感満点の興奮と、心の深いところに届く情感が両立した演奏を聴かせてくれます。  曲目は、ベートーヴェン中期の傑作集「ラズモフスキー四重奏曲集」から第3番と第1番で、その間に、新ウィーン楽派のウェーベルンがまだロマンティックな書法だった時期の美しい小品「緩徐楽章」がはさまれるプログラムです。ベートーヴェンでは、細部まで彫琢されながら、初めて弾くかのようなヴィヴィッドさも保たれていて、磨き抜かれたハーモニーや、わずかなアゴーギク、細かいアーティキュレーションも完全に共有される様はさすがの一言。両曲のフィナーレの熱い追い込みも見事で、興奮を誘います。ウェーベルンの甘美なロマンの表現もすばらしく、各人の長いメロディの濃密な歌は感動的で、4人の高い技術と音楽性が存分に発揮されます。思わず叫び声も出た拍手を受け、アンコールでは万感の「カヴァティーナ」、究極的な逸品で感動的に締めくくられます。 [演目] ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第9番ハ長調Op.59-3『ラズモフスキー第3番』 アントン・ウェーベルン:弦楽四重奏のための緩徐楽章 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番ヘ長調Op.59-1『ラズモフスキー第1番』 同:弦楽四重奏曲第13番変ロ長調Op.130より第5楽章「カヴァティーナ」 [演奏]ベルチャ弦楽四重奏団 [収録]2020年8月7日 モーツァルトのための劇場(旧ザルツブルク祝祭小劇場) [映像監督]ディック・カイス

おすすめ