ザルツブルク音楽祭2020「ボルトンのモーツァルト宗教曲集」 SALZBURG FESTIVAL 2020: IVOR BOLTON CONDUCTS MOZART

配信開始:2020年12月13日 06:00

コンサート

  • 1時間30分
  • 2020
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モーツァルトの故郷で、古楽の名匠ボルトンの指揮による珍しい宗教曲を。コロナ禍でもほぼ通常に近い配置で歌う合唱団の様子も、非常に貴重なもの。  2020年、世界中が新型コロナウイルスの影響を受ける中、今年創立100年を迎えたザルツブルク音楽祭は開催を実現。モーツァルトの生地で、地元の名門モーツァルテウム管弦楽団と、古楽を中心に活躍する名指揮者アイヴァー・ボルトンによる、モーツァルト・マチネが開催されました。ボルトンはかつて12年にわたり常任指揮者を務めていた同楽団とは気心知れた関係。この公演でも、ピリオドスタイルの奏法に、ナチュラル管の金管などを取り入れながら新鮮な響きを構築し、心に訴える演奏を作り上げました。ザルツブルク・バッハ合唱団、宗教曲に長じた4人の世界的ソリストたちの美声と共に、モーツァルトの珍しい宗教曲を聴かせてくれます。  客席は間隔をあける中、舞台の出演者も多少間隔はあるものの、42人の合唱団が、2020年夏における合唱としては異例の距離感であり、目を引きます。  最初はミサ曲ハ短調K.139「孤児院ミサ」。なんと12歳のときの作品ですが、変化に富んだ魅力的な楽曲にあふれていて、トロンボーン3人が入った編成の処理も万全、ソリストと合唱の扱いもすでに手慣れたもの。モーツァルトの神童ぶりを痛感する天才的な大作を、ライヴの高揚感も入り混じる名演奏で体験できます。  次は30代の作品、弦楽四重奏のためのアダージョとフーガハ短調K.546を弦楽合奏で。モーツァルトのダークな側面と厳しくもエモーショナルな対位法を体験できる名品で、熱気にあふれる演奏が展開されます。  最後はヴェスペレ(荘厳晩課)ハ長調 K.339。ザルツブルクを離れる前に書かれた作品で、管弦楽はヴィオラ抜きの弦楽器にファゴットとオルガン、トランペット2人、ティンパニ、そしてトロンボーン3人という独特の編成。宗教曲とはいえ、トロンボーンの出番が多いのは、モーツァルトとしては貴重です。実演機会が稀少な作品を、理想的な演奏で体験できるマチネになりました。 [演目] ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト: ミサ曲ハ短調K.139「孤児院ミサ」 弦楽四重奏のためのアダージョとフーガハ短調 ヴェスペレ(荘厳晩課)ハ長調K.339 [指揮]アイヴァー・ボルトン [演奏]ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団 ローザ・フェオーラ(ソプラノ) カタリーナ・マギエラ(コントラルト) セバスティアン・コールヘップ(テノール) ペーター・ケルナー(バス) ザルツブルク・バッハ合唱団(合唱指揮:ユヴァル・ウェインバーグ) [収録]2020年8月2日 モーツァルトのための劇場(旧ザルツブルク祝祭小劇場) [映像監督]ディック・カイス

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