ザルツブルクのニューイヤー・コンサート2019「グルービンガーを迎えて」 Salzburg Wind Orchestra Gala "The Sound of the Danube Monarchy"

配信終了:2021年01月31日 23:59

コンサート

  • 1時間35分
  • 2019
  • -

腕利き奏者たちが大集結のモーツァルテウム吹奏楽団恒例ニューイヤー・コンサート。ゲストに地元出身のスーパー・パーカッショニスト、M.グルービンガー!


 管楽器のオールスター軍団「ザルツブルク・モーツァルテウム吹奏楽団」によるニューイヤー・コンサートは、毎年1月6日の公現祭(エピファニー)に開催される、大好評の恒例行事です。2019年は「オーストリア=ハンガリー帝国の響き」をテーマに、ウィンナ・ワルツはもちろん、オーストリア、ハンガリー、そしてボヘミア、モラヴィアなどで活躍した作曲家たちの作品を集めた、ニューイヤーらしい華やかなプログラムで行なわれました。
 
 プログラムを飾っているのは、ハプスブルク帝国の最後の100年間に活躍した作曲家たち。ウィーン古典派のモーツァルト、ハイドン、ベートーヴェンは出てこなくても、ハプスブルク音楽界の顔ぶれは華やかです。シュトラウス一家のワルツやポルカ、行進曲はもちろん、帝国の一部だったチェコ音楽の祖であるベドルジハ・スメタナから、人生の半分をウィーンで過ごしたヨハネス・ブラームス、ウィーン宮廷舞踏会の最後の音楽監督カール・ミヒャエル・ツィーラーや、父子三代にわたってウィーン・フィルのコンサートマスターを務めたヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世に至る面々の作品。ふだん管弦楽でおなじみの作品の数々を吹奏楽で聴くのは新鮮ですが、彼らの見事な演奏は色彩も豊か。まったく違和感はありません。
 そんな「ハプスブルク帝国プログラム」の真ん中に、ゲストとして迎えられているのが、地元ザルツブルク出身の超絶技巧マルチ・パーカッショニスト、マルティン・グルービンガー。このコンサートの目玉です。1983年生まれのグルービンガーもかつてモーツァルテウム大学で学び、現在は母校の教授も務めており、気心の知れた仲間たちとの共演ということになります。演奏しているのは「モーツァルテウム・パーカッション組曲」と題したスペシャル・プログラム。彼の広範なレパートリーからピックアップした8曲を抜粋してひとつにまとめた、いわば「ベスト・オヴ・グルービンガー」のように、さまざまな打楽器の音や多彩な奏法とともにグルービンガーの魅力を一度に楽しめる、うれしい構成です。
 彼のために作曲されたアヴネル・ドルマンやフリードリヒ・チェルハの打楽器とオーケストラのための協奏曲や、ジャズのビッグバンド作品を、吹奏楽用にアレンジして演奏しているわけですから、これは結構な労作。一方でグルービンガーがソロで演奏している部分もあり、たとえばケーシー・ カンジェローシの『バッド・タッチ』という作品には要注目です。
 

[演奏]
マルティン・グルービンガー(打楽器)*
ハンスイェルク・アンゲラー指揮
ザルツブルク・モーツァルテウム吹奏楽団
[曲目]
カール・ミヒャエル・ツィーラー:行進曲「軍服の魅力」~喜歌劇『放浪者』op.493より
ヨーゼフ・ランナー:ワルツ『モーツァルト党』op.196
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ『腕を組んで』op.215
フランツ・フォン・スッペ:喜歌劇『スペードの女王』序曲
『モーツァルテウム・パーカッション組曲』*
・ジョン・コリリアーノ:打楽器協奏曲『奇術師』第3楽章
・アヴネル・ドルマン:打楽器協奏曲『フローズン・イン・タイム』第1楽章
・フリードリヒ・チェルハ:打楽器協奏曲第3楽章
・ケーシー・ カンジェローシ:バッド・タッチ
・ミシェル・カミロ:ワン・モア・チャンス
・ジェス・シーフ:チョップスタコーヴィチ(Chopsatkovich)[ドミートリイ・ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番ハ短調第2楽章による]
・スラヴィク・スタホフ:鼓動
・安倍圭子:プリズム・ラプソディー
ユリウス・フチーク:ワルツ『冬の嵐』op.184
ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世:ポルカ・マズルカ『二人きりで』op.15
ベドルジハ・スメタナ:歌劇『売られた花嫁』より~道化師の踊り
ヨハネス・ブラームス :ハンガリー舞曲第1番
ヨハン・シュトラウス2世:
歌劇『騎士パズマン』より~チャールダーシュop.441
ワルツ『美しき青きドナウ』op.314
ポルカ『ハンガリー万歳!』op.332(アンコール)
ヨハン・シュトラウス1世:ラデツキー行進曲op.228(アンコール)

[収録]2019年1月6日、ザルツブルク、フェルゼンライトシューレ
[映像監督]ハンス・ハドゥッラ

■字幕/01:52:02

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