ベルリン州立バレエ2008『カラヴァッジオ』 Caravaggio

配信終了:2020年06月10日 23:59

バレエ

  • 1時間34分
  • 2008
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カラヴァッジオは16~17世紀のイタリアが生んだ歴史的な画家。光と影が織りなす写実的な画風は、レンブラントやルーベンスにも影響を与えたと言われています。 この番組は、カラヴァッジオの人生をバレエ化した2008年ベルリン州立バレエ公演。カラヴァッジオの作風そのままに「光」と「影」が横溢する舞台です。 主役カラヴァッジオは当代のスターダンサーの一人、ウラジーミル・マラーホフ。振付は現代イタリア・バレエ界を代表するマウロ・ビゴンゼッティ。使用音楽はカラヴァッジオと同世代の作曲家モンテヴェルディの楽曲を、ブルーノ・モレッティがモダンに編曲したもの。この古雅で劇的な音楽に支えられ、光と影の中に映える人物像がイタリア彫刻のように美しく、一つ一つのシーンが力と精神性に溢れた宗教画や美術作品のようです。カラヴァッジオの実際の作品を思わせる瞬間も幾度か出現します。 そしてイタリア芸術の如く、光と影の「コントラスト」もそのまま全編に及んでいます。カラヴァッジオの青春時代の甘美な愛と苦悩、周囲の若者たちの輝き(速く闊達な踊り)と自身の孤独(ゆったりとした動き)、第1幕の青春の日々と第2幕での次第に狂気に苛まれていく様の対比など……。ビゴンゼッティは抽象的ながら芸術家に孕む、ある種の内面的なストーリーを感じさせる舞台を生み出しました。 カラヴァッジオを踊るマラーホフ40代の均整のとれた肉体美と芯のあるブレのない動き、強さも脆さも同時に感じさせる踊りの存在感!それだけに周囲にとけこめない芸術家の孤独と内面に潜む狂気がくっきりと伝わってきます。ラストで彼が周囲の人間たちを刺し殺す時の、血の色の赤のなんと生々しく鮮烈なこと! そんなカラヴァッジオと対比して、一時の清涼剤のように登場する美しいパ・ド・ドゥの中村祥子にも注目です。 [振付]マウロ・ビゴンゼッティ[音楽]クラウディオ・モンテヴェルディ[編曲]ブルーノ・モレッティ[装置&照明]カルロ・チェッリ[衣裳]クリストファー・ミラー、ロイス・スワンデル[指揮]ポール・コネリー[演奏]シュターツカペレ・ベルリン [出演]ウラジーミル・マラーホフ(カラヴァッジオ)ポリーナ・セミオノワ、ベアトリス・クノップ、ミハイル・カニスキン、ドミトリー・セミオノフ、エリサ・カリッリョ・カブレラ、中村祥子、ミヒャエル・バンジャフ、レオナルド・ヤコヴィーナ、ベルリン州立バレエ団 [収録]2008年12月ベルリン州立歌劇場[映像監督]アンドレアス・モレル ■約1時間34分

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