【クラシカジャパンから重要なお知らせ】

「クラシカ・ジャパン プラス」は2021年3月31日(水)を持ちまして配信を終了することとなりました。 詳しくはホームページよりご確認ください。

ザルツブルク音楽祭2020「メッツマッハー&コパチンスカヤ」 Salzburg Festival 2020 Camerata Salzburg Metzmacher Kopatchinskaja

配信終了:2021年03月31日 23:59

コンサート

  • 1時間40分
  • 2020
  • -

コロナ禍のなか、当初の予定から大幅に規模を縮小して開催された創設100周年記念の2020年ザルツブルク音楽祭。準備期間中にスタッフの感染が報じられましたが、それ以外には出演者・観客を含めて感染者の報告もなく、8月1日から30日までの全日程を無事に終了しました。
 音楽祭中盤の8月13日にモーツァルトのための劇場(旧祝祭小劇場)に登場したのは、現在最も注目を集めるヴァイオリニストであるパトリツィア・コパチンスカヤ。裸足のコパチンスカヤがいつものように、知的ながらも野生的な直感と霊感に満ちた演奏で客席を魅了しました。彼女の魅力全開のコンサートの模様をお届けします。
 コンサート前半はジェルジ・リゲティ(1923~2006)のヴァイオリン協奏曲(1990/1992改訂)。コパチンスカヤが得意とするレパートリーで、2010年に来日した際に新日本フィルと弾いたのをご記憶の方も少なくないでしょう。スリリングな響きで一気に聴き通してしまう、エッジの効いた20世紀の名曲です。中世や民族歌謡の音楽素材も引用されているという音楽は、無調ですが旋律的で、オーケストラ奏者がオカリナやスライド・ホイッスルを吹く姿もユニークです。終楽章にはカデンツァが指定され、初演者のサシュコ・ガヴリーロフや、英国の作曲家トーマス・アデスの書いたヴァージョンがあるのですが、コパチンスカヤが弾いているのはどうやら自作。なんと「声」まで使ったオリジナリティあふれるカデンツァです。そのカデンツァ終わりから曲尾まで、客席から思わず笑い声も起きる彼女のふるまいも痛快です。
 そしてコンサート後半は、彼女らしい才気があふれ出る、「コパチンスカヤ版」の『死と乙女』です。コパチンスカヤ自ら弦楽合奏用に編曲したシューベルトの弦楽四重奏曲第14番『死と乙女』を、楽章ごとに一度解体して、中世から現代のジェルジ・クルターグまで、「死」をテーマとする作品を挿入して再構成した、彼女のオリジナル企画。同じコンセプトのCDが2017年のグラミー賞を受賞しています(フランスAlphaレーベル。挿入曲が一部異なります)。

[演奏]
パトリツィア・コパチンスカヤ(ヴァイオリン、指揮)インゴ・メッツマッハー(指揮)*カメラータ・ザルツブルク

[曲目]
ジェルジ・リゲティ:ヴァイオリン協奏曲*アウグストゥス・ネルミガー(ミヒ・ヴィアンチコ編曲):死の舞踏~『楽器で演奏するための奏法譜集』より
ビザンティン聖歌 詩編第140番(パトリツィア・コパチンスカヤ編曲)フランツ・シューベルト(パトリツィア・コパチンスカヤ編曲):弦楽四重奏曲第14番ニ短調『死と乙女』D.810第1楽章
フランツ・シューベルト(ミヒ・ヴィアンチコ編曲):歌曲『死と乙女』Op.7-3 D.531フランツ・シューベルト(パトリツィア・コパチンスカヤ編曲):弦楽四重奏曲第14番ニ短調『死と乙女』D.810第2楽章
ジョン・ダウランド:パヴァーヌ「新たにした昔の涙」~『ラクリメ、または7つの涙』よりフランツ・シューベルト(パトリツィア・コパチンスカヤ編曲):弦楽四重奏曲第14番ニ短調『死と乙女』D.810第3楽章
ジェルジ・クルターグ:リガトゥーラ~フランシス=マリーへのメッセージ(答えのない質問への答え)Op.31bジェルジ・クルターグ:不安~『カフカ断章』Op.24より
フランツ・シューベルト(パトリツィア・コパチンスカヤ編曲):弦楽四重奏曲第14番ニ短調『死と乙女』D.810第4楽章
[収録]2020年8月13日 ザルツブルク、モーツァルトのための劇場(旧祝祭小劇場)ザルツブルク音楽祭ライヴ

キャスト

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スタッフ

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