WOP2018『第九』 Beethoven, Symphony No. 9 in D minor, Op. 125 - UNESCO Concert for Peace

配信開始:2020年12月12日 06:00

コンサート

  • 1時間10分
  • 2018
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第一次世界大戦の終戦100周年記念ユネスコ平和コンサート。戦争の当事国だったイギリスとドイツゆかりのオーケストラが奏でる平和の象徴『第九』 2018年は第一次世界大戦終戦100周年でした。これを記念して、100年前に連合国とドイツが休戦協定を締結した11月11日11時、ユネスコの平和コンサートが開かれました。ドイツ南西部の都市キュンツェルザウにあるカルメン・ウルト・フォーラムで開かれた公演の演目はベートーヴェンの交響曲第9番『合唱』。演奏はワールド・オーケストラ・フォア・ピース(WOP)と、地元ウルト・フィルハーモニー管弦楽団の合同オーケストラです。 WOPはゲオルク・ショルティによって創設された、世界各国のオーケストラ奏者が結集するスーパー・オーケストラです。設立のきっかけとなったのは、1992年にバッキンガム宮殿で開かれた、チャールズ皇太子とダイアナ元妃主催のショルティ80歳記念演奏会。そのときに指揮者なしで演奏された、世界の13のトップ・オーケストラの13人の奏者によるワーグナー『ジークフリート牧歌』がヒントになりました。「音楽が持つ、平和の使節としての特別な力」を再確認すべく設立されたWOPは、1995年、ジュネーヴの国際連合創立50周年記念演奏会でお披露目となりましたが、残念ながらショルティは1997年に他界したため、彼自身がこのオーケストラを指揮したのはこの旗揚げ公演だけ。その後はヴァレリー・ゲルギエフが指揮者を務めています。 一方のウルト・フィルは、2017年7月に創設された新しいオーケストラ。当公演の会場であるカルメン・ウルト・フォーラムの落成に合わせて、ホールのレジデント・オーケストラとして立ち上げられました。現地キュンツェルザウに本社を置くウルト(W?rth)は、自動車部品などを製造するグローバル企業。その主導で生まれた若いオーケストラです。 つまり、ショルティ(ハンガリー生まれだが、のちにイギリス国籍を取得)、ウルト、ベートーヴェンと、第一次世界大戦の当事国だったイギリスとドイツにゆかりのオーケストラと作品による平和コンサートです。また、指揮者ラニクルズも、イギリスのスコットランド出身で、現在BBCスコティッシュ管弦楽団の首席指揮者であると同時に、ベルリン・ドイツ・オペラの音楽監督でもあり、コンサートの趣旨に合致しているといえるでしょう。「すべての人が兄弟になる」。『第九』のメッセージは永遠です。 [演目]ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調Op.125『合唱』 [指揮]ドナルド・ラニクルズ [演奏]ワールド・オーケストラ・フォア・ピース、ウルト・フィルハーモニー管弦楽団、バイエルン放送合唱団、バイエルン州青年合唱団、エリン・ウォール(ソプラノ)アニカ・シュリヒト(メゾ・ソプラノ)アッティリオ・グラセール(テノール)ルネ・パーペ(バス) [収録]2018年11月11日、カルメン・ウルト・フォーラム(キュンツェルザウ) [映像監督]エリザベート・マルツァー

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