ラトル&ベルリン・フィル「ジルヴェスター2017」 GALA FROM BERLIN 2017

配信終了:2020年06月06日 23:59

コンサート

  • 1時間29分
  • 2017
  • -

-

ラトル最後のベルリン・フィル大晦日コンサート。ドヴォルザークからバーンスタインまで、クールなダンス音楽と、ディドナートを迎えた至福のシュトラウス歌曲!  2017/18年シーズン限りでベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督を退任したサイモン・ラトルにとって、最後の出演となった昨年大晦日のジルヴェスター・コンサート。ソリストは現代最高のメゾ・ソプラノ、ジョイス・ディドナート。「ダンス」にまつわる作品を中心に、華麗にパワフルに、2017年を、そして16年間にわたったラトル時代のラスト・イヤーを締めくくります。 ベルリン・フィルのジルヴェスター・コンサートと言えば、ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートと並ぶ、年末年始のクラシック界の名物イベントです。1948年にスタートし、初めは1月1日に行なわれることもありましたが、すぐに大晦日に定着。近年は12月29日と30日も含めて、同じプログラムによる3回の公演が行なわれています。1958年にヘルベルト・フォン・カラヤンが指揮して以来、数回の例外を除いて同楽団の芸術監督が指揮するのが通例となっており、ラトルも2002年から2017年までほぼ毎年登場しました(2010年のみグスターボ・ドゥダメルが指揮)。 ドヴォルザーク、ストラヴィンスキー、バーンスタイン、そしてショスタコーヴィチ。エッジの効いたハイセンスなダンス音楽が並ぶラインナップはとてもクール!現代の巨匠ラトルの本領発揮です。ラトルは、ジルヴェスター・コンサートのプログラムに舞曲やバレエ音楽など「ダンス」にまつわる作品を加えることが多く、その意味からもこのコンサートはラトル時代のジルヴェスターの集大成になりました。 『謝肉祭』は、ドヴォルザークがアメリカへ渡る前年1891年に作曲された演奏会用序曲。バレエ音楽『ミューズを率いるアポロ』はストラヴィンスキーの新古典主義時代の代表作のひとつで、1928年にワシントンで初演されています。今年生誕100年を迎えているバーンスタインの『オン・ザ・タウン』は、自作のバレエ『ファンシー・フリー』を発展させたバーンスタイン初のミュージカル作品(1944年)。のちにジーン・ケリー、フランク・シナトラらの主演で『踊る大紐育』として映画化もされています。ここで演奏されている「3つのダンス・エピソード」は、劇中のダンス・ナンバーで再構成した演奏会用組曲です。1930年に初演されたショスタコーヴィチの『黄金時代』は、共産党の批判にさらされてバレエ作品として成功を収めることはありませんでしたが、サッカークラブを題材にした物語。翌2018年に開催されるサッカーのFIFAワールドカップを意識した選曲だったのでしょう。 ディドナートがオーケストラをバックに歌う、深く透明なR・シュトラウス歌曲集はまさに至福の時。会場でこれを聴きながらゆく年を振り返り、新しい年に思いを馳せた聴衆はさぞ幸せだったことでしょう。もう一曲彼女が歌うバーンスタインの『ホワイトハウス・カンタータ』は、1976年にブロードウェイで初演されたもののわずか7回で上演打ち切りとなってしまったミュージカル『ペンシルヴェニア通り1600番地』(タイトルはホワイトハウスの住所)を、バーンスタインの死後、音楽部分を中心に再構成した作品です(1997年、ロンドンでケント・ナガノ指揮ロンドン交響楽団により初演)。 客席の熱心な拍手は、2002年から16シーズンにわたって共に過ごした英国人シェフとベルリンの聴衆の心の交流を示すようで、見ている者をあたたかな気持ちにさせてくれます。カーテンコールで、オーケストラから渡された花束を持ったままラトルが客席へ降りていくと、そこにはアンゲラ・メルケル首相の姿が。彼女の臨席も、ベルリン・フィルのジルヴェスター・コンサートの毎年の風景です。 [演目]アントニーン・ドヴォルザーク:序曲『謝肉祭』Op.92、イーゴル・ストラヴィンスキー:バレエ『ミューズの神を率いるアポロ』より「パ・ドゥ・ドゥ」、リヒャルト・シュトラウス:献呈Op.10-1/子守歌Op.41-1/母の自慢話Op.43-2/あすの朝Op.27-4/東方の三博士Op.56-6、レナード・バーンスタイン:ミュージカル『オン・ザ・タウン』より「3つのダンス・エピソード」/『ホワイトハウス・カンタータ』より「この家を大切に」、ドミートリイ・ショスタコーヴィチ:バレエ『黄金時代』組曲Op.22a、アントニーン・ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集第2集Op.72より第2番ホ短調、ヨハネス・ブラームス:ハンガリー舞曲第1番ト短調[指揮]サー・サイモン・ラトル[演奏]ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ジョイス・ディドナート(メゾ・ソプラノ)[収録]2017年12月31日フィルハーモニー(ベルリン)[映像監督]トルベン・ヤコブセン ■字幕/約1時間29分

おすすめ